先日12月16日、福岡県太宰府市にある竈門神社にて、KOSelig JAPAN監修のもとキャンドルナイト 「NiGHT UP 〜火でつながる、祈り。〜」を実施しました。当日は雪も降るほど寒い日でしたが、キャンドルと焚き火の火の灯りで心温まる空間をつくることができました。本記事ではキャンドルナイトの様子をご紹介します。
福岡県太宰府市初のキャンドルナイト「NiGHT UP」
こんにちは。KOSelig JAPANのKeitaroです。
少し時間が経ってしまいましたが、私たちKOSelig JAPANにとって初めての大型企画であるキャンドルナイト「NiGHT UP」が無事に開催を終えることができました。ご参加いただいた方々はありがとうございました。
福岡県太宰府市で活動する一般社団法人法人遊休知美とともにつくったNiGHT UPプロジェクト。多くの方々のご協力によって、当日はとても幻想的な空間をつくることができたので、今回の記事ではイベントの様子を余すところなくご紹介できたらと思います。
■「NiGHT UP 〜火でつながる、祈り。〜」とは?
まずはじめに「NiGHT UP(ナイトアップ)」という企画についてご説明します。
NiGHT UPは、太宰府・竈門神社を舞台にして「祈り」と「火のあかり」をモチーフに、「自分を見つめ感じるきっかけをつくること」を目的とした行事です。当日は、数千個のキャンドルとスウェディッシュトーチやかがり火など、大小様々な火をあつかって、人々がゆったりと過ごせる空間をつくりました。
■「竈門神社でしかできないことをしたい」
ただ綺麗な空間をつくることももちろん素敵なのですが、私たちはせっかくなら”ここでしか味わえないこと"をつくりたいと考えていました。
イベント企画は私たちが得意とするところなので、竈門神社の関係者の方々に何度も相談をし、実現できたのが「御神火(ごしんか)」を灯すことです。御神火とは、文字通りお祓いを受けて"神さまから授かった火”です。実は、実施当日の朝にプロジェクトメンバーが竈門神社が鎮座する宝満山を登拝し、山頂にある竈門神社上宮(竈門神社の神・玉依姫命は、神社の境内にある本殿ではなく、上宮にて祀られている)に神職さまと共に赴き、正式なお祓いを受けて「御神火」を授かっています。そして、その「御神火」を持ち帰り、マッチやライターなどは一切使わず、「御神火」をキャンドルにスタッフ全員で一つひとつ灯しています。
だからこそ、NiGHT UPだけの神秘的な空間が生まれました。
■どんなイベントだったの?
2020年4月。今回のタネとなる企画を太宰府天満宮さんに提案していました。
同時期にコロナウイルスの感染が広まり、閉塞的で、暗いニュースや悲しくなるできごとを多く見聞きするようになりました。だからこそ、「キャンドルで人々の心を癒したい。」と思うようになり、プロジェクトが始まりました。
今回の企画のコンセプトは「自分を見つめ感じるきっかけをつくる」でした。そして、その先に豊かな瞬間を見つけることができたらと考えていました。
イベントには、いろんなことにカジュアルに取り組める不思議な力がある考えているので、今回はただ見るだけではなく、体験する、そして世界観に没入できるコンテンツを作ることを意識しました。
▼〈キヅキの場 = "inspired"〉
参道に入り左手、このイベントで最初のコンテンツが「キヅキの場」です。キヅキの場は、360度一面をキャンドルで囲った"キャンドルウォール"のなかで、心の琴線に触れる30のメッセージに出会える場所です。
いろいろあった一年の終わりに、いま必要な「言葉」をかけてあげたいと思い、様々な種類のメッセージを用意しました。例えば、「夢を追い続けるあなたへ」や「少し疲れているあなたへ」などなど。何か考えるきっかけになったり、背中を押すことができていたら嬉しいです。
▼〈アカリの場 = "illuminated"〉
参道を進むと次に出会うのが「アカリの場」です。開かれたスペースに大きなキャンドルやスウェディッシュトーチ(焚き火の一種)が置かれ、椅子に座りながら大切な人と会話をしたり、食事をしたり、ゆっくりした時間を過ごせる場所をつくりました。
一緒に来られた大切な人の存在に気づけるような瞬間を届けたいと思い、心が温まる空間を火の灯りで演出しました。
▼〈イノリの場 = "inori"〉
最後に待つのは、本殿前の神秘的な空間「イノリの場」です。上宮から持ってきた御神火を"かがり火"という松明に灯火して飾り、参加者の方々は配られたキャンドルでその御神火を貰い受けることで「献灯(火を捧げる祈り)」をすることができます。
火のあかりがある空間は、不思議と心が落ち着き気持ちが穏やかになるそんな時間を過ごすことができます。3つのコンテンツを体験してもらい、心に癒しを届けました。
■イベントを終えて
今回は時期を考慮して、混雑がないように平日を開催日としたり、実施時間も実質3時間程度とミニマムなイベントでしたが、約500名以上の方々にご来場いただきました。竈門神社の神職さん曰く、平日の夜としては異例の来場者とのことで、ありがたい限りでした。
ご来場の方々から「きれい」「幻想的」など、ビジュアルに対してのポジティブな感想はいただけてとても嬉しかったのですが、それだけでなく「心があたたかくなった」「メッセージに感動した」という言葉もいただき、コンセプトが少しでも伝わって、誰かのなにかのきっかけになったかもしれないと実感することができました。
一方で、これはあくまではじまりなんだ、ということも思いました。やっぱり、1日だけのイベントでは大きくは変わらないということも事実です。このきっかけがどう日常になり、心がホッとする暮らしがつづいていくのか。そのことを意識して、これからもキャンドル を届けていきたいと思います。